春はあけぼの
みなさんこんにちは!本日の記事は小野寺が担当します!
最近かなり暖かくなってきましたね。つい先日までコートが欲しいくらい寒かったのに、ここ数日はジャケットを羽織るだけでも十分に感じられます。
さて、暖かくなってくると、朝に布団から出るのが億劫になってきますね。「春眠暁を覚えず」という言葉がありますが、暖かい陽気と布団の気持ちよさに寝坊してしまいそうになります。特に大学生時代はつい気持ちが緩みがち。社会人になってから苦労しないよう、今のうちから布団の誘惑に勝てるように心がけましょう。
布団から出るのはつらいですが、つらいからこそ見ることができる景色もあります。朝日が昇り暗い空が茜に染まっていく様は、筆舌できないほどの感動を与えてくれます。清少納言の『枕草子』には、「春はあけぼの」という表記があります。あけぼのとは夜がほのぼのと明けようとする頃のことで、日が昇るにつれてだんだんと白んでいく、山際の辺りが明るくなっていく様子が最も春らしいと結論付けています。「朝焼け」という表現の通り、太陽の光で赤くなる空と白い雲のコントラストが、春の象徴というわけです。
赤と白という2色は、日本では卒業式や入学式の紅白幕、元旦の紅白餅、赤飯と白餅など縁起のいい色合いとして使われてきました。近年ではあまり見られませんが、昔は花嫁衣裳の色合いにも使われていたようで、おめでたい席には欠かせない色合いです。春は卒業や進学・新入など、何かとおめでたいことが続きます。あけぼのの空は、まさにそんな「おめでたい季節の到来」を表しているようです。そういったことを考えながら見ると、ただ朝焼けを見るのとはまた違った感動があるかもしれません。
眠気に負けてついついだらけてしまうこの時期、少しだけ早起きしてあけぼのの空を眺めてみませんか。睡眠とはまた違った気持ちよさに、まるで春の陽気のように気持ちがすっきりしますよ。
【本日の投稿】
LiA Project 小野寺 一歴
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